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過去作品集

※ 作品に関するデータはすべて受賞当時のものです。

第15回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1995- (平成7年)

第15回大阪府知事賞

関西国際空港旅客ターミナルビル
講評
関西国際空港旅客ターミナルビル

かつて都心の表玄関は鉄道駅のターミナルであり、港の客船埠頭ターミナルであった。現代の都市では鉄道ターミナルはすっかり日常化し、港のターミナルもかつての華やかさを失ってしまった。そしてこれらに代わって、ハブ空港が国際的な都市のゲートとして登場してきた。1994年9月4日に開港した関西国際空港は、いま名実ともに関西あるいは西日本のアーバン・ゲートとして、大阪湾上に世界そして全国の人を迎える都市景観を造り出したと言えるであろう。空港にジェット機が到着する時、機内からターミナルウィング全体をカバーするシルバーグレーの優雅で長大な構造美が眼に入る。それは世界のどこの空港にもかつてない、感動に満ちた印象をもたらしてくれる。それはまた、まちから連絡橋を通って空港に向かう人々の眼に、海を隔てて刺激的な視覚経験を提供し、そこに住む者、往来する者に等しく新しい都市風景を感じさせるのである。

関西はいま大阪湾時代に入ろうとしている。海に開かれた新しい都市の時代のシンボルであり、世界の人々をひきつける大きな力を備えた都市景観創造として賞したい。

概要
建築位置泉佐野市泉州空港北1・泉南郡田尻町泉州空港中1
完成年月平成6年6月
主用途航空旅客取扱施設
建築主関西国際空港株式会社
設計者関西国際空港旅客ターミナルビル基本設計・実施設計作成共同体(レンゾピアノビルディングワークショップジャパン、パリ空港公団、株式会社日建設計、株式会社日本空港コンサルタンツ)
施工者大林・清水・フルーアダニエル・戸田・奥村・鴻池・西松・間・佐藤・不動建設共同企業体
竹中・鹿島・大成・オーバーシーズベクテル・フジタ・錢高・淺沼・松村・東急・飛島建設共同企業体

第15回大阪市長賞

アジア太平洋トレードセンター
講評
アジア太平洋トレードセンター

大阪南港の北埠頭・中埠頭に囲まれた泊地を前面にして、全長450mに及ぶ南国的な装いをもって楽しくデザインされたオズパークが広がっている。その背後を、白を基調にしつつ鮮やかな紅梅色・青緑色とグレーの3色を使い分けたオズ棟が取り囲み、北端の大建築、インターナショナル・トレード・マートに至るこの都市空間は、活発なライナー埠頭の動きと海面そして人々が楽しく集う水際空間を一体に結びつけた賑わいのある港、人と港、町と港の出会いを再創造したと言えるだろう。トレード・マートの北面に画かれた大壁画「浪華の四季」もまた、天保山埠頭を望んで出入りする船上の眺めに楽しみを付け加えた。そしてこの都市空間は、西に開いた夕陽の美しい大阪湾の新たな眺望広場であり、夜に入って照明に浮き出る、魅力的なダウンタウン的スポットとして人々を楽しませることも心得ている。

大阪湾の最奥部に、人の心を明るくする開かれた色彩豊かな都市景観を生み出し、人々と港と建築の馴染み合った、ひとつのアジアが発現していると言えよう。

概要
建築位置大阪市住之江区南港北2‐1‐10
完成年月平成6年3月
主用途事務所、店舗、流通施設
建築主アジア太平洋トレードセンター株式会社
設計者株式会社日建設計
施工者[ITM棟] 竹中工務店・オーバーシーズ・ベクテル・インコーポレーテッド・フジタ・奥村組・東急建設・鴻池組・錢高組・青木建設・淺沼組共同企業体
[O’s棟] 大林組・前田建設工業・飛島建設・ザ・オースチンカンパニー・五洋建設・日本国土開発・新井組・大日本土木・藤木工務店共同企業体

第15回大阪府建築士会長賞

キーエンス本社・研究所ビル
講評
キーエンス本社・研究所ビル

通常のビル建築は地盤面から建てられる手法が一般的であるが、このビルは高さ20mのピロティを持ち、それを東西道路に抜ける水平吹抜空間として創出している。それは周辺地域に対し開放された大空間を提供し、かつ緑を充分に持ち込んだ着想によって見事に地域に貢献している。外観も直線的ななかに曲線の変化をもたせ、個性的で優美な姿を保って、淀川の北に広がる市街地のスカイラインをひきしめつつ、リバーサイドの眺望に都市的な魅力を加え、この地域の視覚的なシンボルとなった。

また開放的な空間を最上階に持って素晴らしい展望を造り出していることも魅力である。高度な建築的技術によってとかく閉鎖的になりがちな高層ビルの足元に豊かな大空間を保たせたことは、本都市景観建築賞の表彰目的を満足させるに充分な作品といえる。

概要
建築位置大阪市東淀川区東中島1‐3‐14
完成年月平成6年7月
主用途事務所
建築主株式会社キーエンス
設計者株式会社日建設計
施工者株式会社大林組

第15回特別賞

大阪ガス実験集合住宅NEXT21
講評
大阪ガス実験集合住宅NEXT21

天王寺区清水谷。上町筋・長堀通から1街区奥に入ったところに、この実験住宅は姿を現す。6階建ての屋上やスケルトン(構造体)の随所に自然形の植栽があった。大きな開口部や小さな窓、新しい親しみのもてる外壁材などが目に飛び込んでくる。これまでの集合住宅、所詮マンションとは根本的に異なる新たな「集合体」の形式が出現している。この清水谷付近は、古くは明治中期の裏長屋が建ち並ぶところだったようだが、今なお生活感がただようこの土地の環境に対比的な姿だが程よいスケール感をもって不思議に調和している。

「都市に居住すること」の基本的な方向性と可能性を指し示す近未来像が、実験住宅として問題を提起しながらも魅力をたたえて実現されている。この先5年間は、建築主の18の社員家族が実際に体験入居してデータを集め、更に検討が続けられるようである。この計画の過程で参画した多くの関係者には大変な熱意と苦心があったことは想像にかたくないが、得難い経験ともなり得たに違いない。熱く敬意をもって賞したい。

概要
建築位置大阪市天王寺区清水谷町6‐16
完成年月平成5年9月
主用途共同住宅
建築主大阪ガス株式会社
設計者大阪ガスNEXT21建設委員会([総括] 内田祥哉+集工舎建築都市デザイン研究所)
施工者株式会社大林組

第15回奨励賞

大同生命大阪本社ビル
講評
大同生命大阪本社ビル

大阪の「顔」の1つ、土佐堀川沿いのまちなみの一画に甦ったこの建物は、角地空間の開放、旧建物のもつ社会的価値の継承という2つのテーマを見事に実現した。独創的な足元デザイン、大地から天に向って流れる様な曲線と垂直線、それを引き立てる外装テラコッタの風雅な色合は、旧建物のイメージの継承を新しい建築的手法でつくり出し、まちなみのメモリーを大切にという都市環境への配慮を実現している。

概要
建築位置大阪市西区江戸堀1‐2‐1
完成年月平成5年9月
主用途事務所
建築主大同生命保険相互会社
設計者株式会社日建設計
株式会社一粒社ヴォーリズ建築事務所
施工者竹中・大林・大成・清水・村本・錢高共同企業体

第15回奨励賞

関西電力南港発電所
講評
関西電力南港発電所

発電所が計画された時、煙突の景観問題が大きくクローズアップされた。さえぎるもののない大空に、赤白塗り分けの大煙突が建つことになるからである。その南港も現在では高層建築が林立し、かつての大論争がウソのようになった。しかし、色彩や形状が景観検討された煙突は、港の景観形成に今も一役かっている。

発電施設外壁は自然の緑との調和が難しい塗装による緑色だが、上手な色彩選択により、気持ちの良い調和を見せている。敷地周囲を取り巻く緑地帯とともに、大規模工場の将来像を提案している。

概要
建築位置大阪市住之江区南港南7
完成年月平成2年12月
主用途発電所、展示場
建築主関西電力株式会社
設計者株式会社ニュージェック
施工者[本館・PR(エル・シティ)館] 竹中・前田・西松・佐藤・三井共同企業体
[煙突] 飛島・錢高共同企業体

第15回奨励賞

サンタウン新光風台
講評
サンタウン新光風台

街区中央、共有の”みち広場”に敷かれた石畳と地伏の植物アイビーが仕切られることなく各住戸に繁がり、渾然一体、緑との広がりを持った詩情あふれる景観を創りだしている。四周の街路に設けられた開かれた緑地もまた、豊かな町並み創りに貢献している。門堀の無きは心の垣根を取り払うことに通じるのか。良識ある住民の皆さんがこの恵まれた空間を介して、好ましいコミュニティーを形成されているのは、将来共に楽しみなことである。

概要
建築位置豊能郡豊能町新光風台2
完成年月平成6年3月
主用途住宅団地
建築主新光風台2丁目18番地管理組合
設計者ナショナル住宅産業株式会社
施工者ナショナル住宅産業株式会社

第15回奨励賞

大阪府立看護大学
講評
大阪府立看護大学

谷状地形をそのまま生かした配置計画と、斬新な色彩計画は、新感覚のキャンパス景観を創出した。建物を自然のままの地形に添わせることが、建物の向きに微妙な変化を与え、さらにシンボルとしての講堂、円形の図書館、校舎をつなぐ空中回廊、橋の形をしたブリッジ棟は、そこを行き交う学生の動きとともに躍動的、開放的な印象を与えている。

概要
建築位置羽曳野市はびきの3‐7‐30
完成年月平成6年3月
主用途学校
建築主大阪府
設計者大阪府建築部営繕室
株式会社坂倉建築研究所
施工者フジタ・鉄建・藤木・井上共同企業体

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