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審査委員長あいさつ

第38回の審査を終えて

久 隆浩 審査委員長

 本年の審査対象55件(建物51件、まちなみ4件)から、例年通り審査資料にもとづいた1次審査で12件を選出し、現地審査による2次審査を行った。最終審査では、豊中市立文化芸術センター、近畿大学ACADEMIC THEATER・国際学部棟、中之島フェスティバルタワー・ウエストの3物件は他の作品にくらべて評価点が極めて高く、いわゆる3賞候補はすんなりと決まった。この中で大阪市内の物件は中之島フェスティバルタワー・ウエストのみであり、自動的に大阪市長賞の受賞となった。残り2物件のうち、豊中市立文化芸術センターは、豊中市民を中心に広く府民に愛されている建物であるということで大阪府知事賞がふさわしいということになった。そして、建物デザインとしても優れているということもあり、近畿大学ACADEMIC THEATER・国際学部棟を審査員特別賞とした。  大阪府知事賞を受賞した豊中市立文化芸術センターは、周辺の住宅地に配慮し軒高を6mに抑え、フライタワーを奥に配置、長大になりがちな沿道の壁面を分節化するなど、周辺のまちなみに調和させ、親しみの持てるデザインとしている。また、阪急電鉄宝塚線から眺める風景を意識し、季節ごとに移ろう屋上緑化を施している。審査員特別賞を受賞した近畿大学ACADEMIC THEATERは1号館?5号館の5棟で構成されているが、周辺の低層市街地を意識し5号館を2層に抑え、小規模ユニットをランダムに配置することで路地的な印象を与えている。逆に、奥まった場所に位置する1号館は、地域のランドマークとなるようタワー状にしている。大阪市長賞を受賞した中之島フェスティバルタワー・ウエストは、先行してつくられた東隣のフェスティバルタワーと合わせたツインの超高層ビル群が、地域のシンボルとなっている。また、東地区と西地区をむすぶ地下空間は、吹き抜けとすることで明るく開放的な空間となっており、地上階にいるような印象を与えている。  以上の3物件にとどまらず、今年度の受賞物件は、例年以上に周辺のまちなみに意識、配慮したものが多く、そうした意味では大阪まちなみ賞の趣旨に合致していたものとなっている。こうした傾向が来年度以降に受け継がれていくことを期待したい。

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