第4回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1984- (昭和59年)
近鉄堂島ビル/第4回大阪府建築士会長賞
講評
四ツ橋筋に面する角地に、建物を奥にひいて東と南にオープンスペースを確保し、それぞれの街並に連続性をもたらすことを心掛けている。
東の公開空地では、北側隣接ビルの側壁をミラーガラスでかくして、歩道をとりこんだ小広場をつくり出しナンキンハゼの並木を配して季節の移り変わりをみせている。さらに、建物の1階ホールの壁面につけられ照明されたレリーフが、ガラス越しに向う側の歩道の人にまで呼びかけている。南の街角に対しては、建物の端部をさらに奥へずらして、緑に包まれたサンクンガーデンを設け、堂島西地区内部への視界の誘導を図るなど、ビジネス街にゆとりのある、親しみやすい雰囲気を醸成し、ストリートアーキテクチャーの典型として、高く評価される。
概要
建築位置
大阪市北区堂島2‐2
完成年月
昭和58年3月
主用途
建築主
近鉄不動産株式会社
設計者
株式会社日建設計
施工者
株式会社大林組・大日本土木株式会社共同企業体