第14回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1994- (平成6年)
吹田市資源リサイクルセンター/第14回特別賞
講評
現代社会最大の問題の1つといえる廃棄物処理への画期的な挑戦施設である。分別収集している吹田市の破砕・選別の前処理及び資源化機能をもつ。従来の粗大ゴミ破砕工場に自動化、省力化、情報化、環境の改善を取り入れた建築構造は、この施設が単にゴミ処理という終着点ではなく、市民の新しいライフスタイル” リサイクル社会の出発点”としての「回収資源の物流センター」となりうるにふさわしい。
千里丘陵の立地条件を生かし立体的な機能構成で市民の参加がスムースに行える空間が実現して生き生きと活用されている。
デザイン的には景観をリードする強さに欠けるという意見もあるが、方形のガラス屋根の下の広場は、風が吹き渡るほど広く、メタリックな彫刻はシンボリックで、従来のゴミ処理施設の面目を一新している。
講評者 審査委員 高橋叡子
概要
建築位置
吹田市千里万博公園4‐3
完成年月
平成4年9月
主用途
廃棄物処理施設
建築主
吹田市
設計者
株式会社プランド研究所一級建築士事務所
施工者
フジタ・富士工・原田建設共同企業体