第18回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1998- (平成10年)
大阪松竹座/第18回特別賞
講評
大正12(1923)年に、鉄骨鉄筋コンクリ一卜造、日本初の洋式劇場として開館し、アメリカン・ネオルネサンス様式の豪華なファサードは、道頓堀の顔として、70余年人々に親しまれてきた。そのファサード外壁を保存し、全面的な新築建替えが行われ、歌舞伎をはじめ幅広い演劇の劇場としてよみがえった。演劇の「和」と、建物の「洋」との融合は、現代日本文化を映し出し、道頓堀界隈の景観に歴史の厚みと風格を与えている。大阪に残る数少ない大正建築の保存と再生の好例であり、都市景観に新しい価値を付与したものとして高く評価される。
講評者 審査委員 今井範子
概要
建築位置
大阪市中央区道頓堀1‐9‐19
完成年月
平成9年2月
主用途
劇場
建築主
松竹株式会社
設計者
株式会社ユー・アソシエイツ
株式会社大林組
施工者
大林組・清水建設共同企業体