作品詳細 天美我堂の家/第13回奨励賞

2021年1月13日
住宅等

第13回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1993- (平成5年)

天美我堂の家/第13回奨励賞

講評

 都市が郊外に向けて大きく広がって行く過程で、もともとは農村的風景の中の在所として、昔からの瓦屋根民家が軒をつらねる集落の数々が、ごく一般的な市街地に飲みこまれて行く姿は、大阪府下のいたる所でみられる。そのような現実の中で、残された瓦屋根民家のまちなみの一隅に、一軒の家を新しくする仕事は、建築デザインとしていかにあるべきか。それはごく小さい事のようで実は、大きい意味を持っている。この家をデザインした建築家は、この問いを積極的に意識しつつ、個性的なひとつの答えを出している。ごく平凡な板張外壁と小さな窓、しっくい塗りまわしの壁面意匠、そして所々に意外に新しい感じの要素を使いこなすなど、過去と現在をつなぐ等身大の解答がそこに見られる。

講評者 審査委員長 紙野桂人

概要

建築位置

松原市天美我堂7

完成年月

平成元年12月

主用途

戸建住宅

建築主

川中隆之

設計者

有限会社Ms建築設計事務所

施工者

合資会社中野工務店

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