第14回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1994- (平成6年)
新梅田シティ/第14回大阪府知事賞
講評
これまであまり人の近づかなかった大阪駅北西の流通機能のまちの一角が再開発され、超高層2棟を連結した凱旋門状の巨大な建築とホテル棟を合わせて、ひとつのシティと言える環境が生み出されている。建築物の足下の広大な空間は大部分が市民に開放され、人工的なプラザと都市的な自然が一体となって人に足を向けさせている。地上約170mの空中回廊は、それに至るエスカレーターの空中体験ともども高い社会的関心を呼び起こし、大阪の新名所となった。
そもそも再開発の適正条件に欠けるこの街区に、大胆な発想を盛り込んで事業を実現させた、都市活性化への挑戦の見事さにおいて突出しているとともに、その建築のシルエットは、遠く淀川を越え、大和川を越え、あるいは大阪湾上において、大阪のまちのスカイラインに注目すべき新たな情報発信力を創造した。
講評者 審査委員長 紙野桂人
概要
建築位置
大阪市北区大淀中1‐1
完成年月
平成5年3月
主用途
事務所、ホテル
建築主
積水ハウス株式会社
株式会社青木建設
株式会社東芝
ダイハツディーゼル株式会社
設計者
原広司+株式会社アトリエファイ建築研究所
吉村元男+株式会社環境事業計画研究所
施工者
[梅田スカイビル] 竹中工務店・大林組・鹿島建設・青木建設共同企業体
[ウェスティンホテル大阪] 株式会社青木建設