第31回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -2011- (平成23年)
桜の家/第31回大阪府知事賞
撮影者 福澤 昭嘉
講評
大規模な建物が多数審査対象となる中、建築面積162m2の物件が大阪府知事賞を受賞することは、個人の施主や小規模設計事務所の励みになることでもある。小規模建築物、そして個人住宅が知事賞となるためには、さまざまなデザイン配慮やそれを引き出す施主の想いが必要であるが、本件の場合、祖父から受け継いだ庭木や門、蔵への想いがデザイン的継承につながっている。祖父が大切にしていた2本の松の老木は見越しの松となってまちなみに潤いを与え、地域のサロンに改修された蔵は移築した庭門とともにまちなみのシンボルとなっている。
講評者 審査委員長 久 隆浩
概要
建築位置
箕面市桜
完成年月
平成22年2月
主用途
戸建住宅
建築主
阪本 猛
設計者
大西憲司設計工房
施工者
西友建設株式会社