作品詳細 大阪松竹座/第18回特別賞

2021年1月18日
今井範子

第18回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1998- (平成10年)

大阪松竹座/第18回特別賞

講評

 大正12(1923)年に、鉄骨鉄筋コンクリ一卜造、日本初の洋式劇場として開館し、アメリカン・ネオルネサンス様式の豪華なファサードは、道頓堀の顔として、70余年人々に親しまれてきた。そのファサード外壁を保存し、全面的な新築建替えが行われ、歌舞伎をはじめ幅広い演劇の劇場としてよみがえった。演劇の「和」と、建物の「洋」との融合は、現代日本文化を映し出し、道頓堀界隈の景観に歴史の厚みと風格を与えている。大阪に残る数少ない大正建築の保存と再生の好例であり、都市景観に新しい価値を付与したものとして高く評価される。

講評者 審査委員 今井範子

概要

建築位置

大阪市中央区道頓堀1‐9‐19

完成年月

平成9年2月

主用途

劇場

建築主

松竹株式会社

設計者

株式会社ユー・アソシエイツ

株式会社大林組

施工者

大林組・清水建設共同企業体

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