第18回 大阪まちなみ賞 受賞作品 -1998- (平成10年)
ハービスOSAKA(梅田阪神第1ビルディング)/第18回大阪市長賞
講評
西梅田の一角に立ち上がったこの超高層建築は、キタのまちのあちこちに顔を見せて、人の眼をひいている。しかしそれは、塔状建築にありがちな威圧感をもって迫ってくることはなく、何か眼にやさしい風景を付け加えた印象がある。建築全体が安定感のある格子状のフレームで形を整えられ、適度に変化するボリュームの組み合わせが、新鮮な表現を導いている。そして、頂部を3つのドーム状 の笠で閉じることによって、やさしい表情が決定的なものとなった。一階部分のコリドールやプロムナード、店の飾り窓などの生み出すまちなみ効果も心地よい。高く賞したい。
講評者 審査委員長 紙野桂人
概要
建築位置
大阪市北区梅田2‐5‐25
完成年月
平成9年2月
主用途
事務所、店舗、ホテル
建築主
阪神電気鉄道株式会社
設計者
株式会社竹中工務店
施工者
竹中工務店・大林組・鹿島建設・ハンシン建設共同企業体